
こんにちは、千葉県市川市の社会保険労務士 渡辺 巖(いわお)です。
先日、岡本太郎美術館に行ってきました。3月の初めにも行きましたので今回が2回目。川崎市の生田緑地の中にあります。
館内は一部の作品を除いて撮影可。強烈な色使いによるパワーが絵から伝わってきます。岡本太郎氏については、1970年に開催された大阪万博の太陽の塔、渋谷駅にある大壁画 ”明日の神話”と昔のCM「芸術は爆発だ!」くらいしか知らなかった私には、ものすごいインパクトでした。
現在、この美術館では、太陽の塔の特別企画展が開催されています。私は知らなかったのですが、あの太陽の塔はもともとは会場の設計図には無く、ガラス張りの天井であったはずが、当時、万博のプロデューサーを務めていた岡本氏が急遽、あの天井を突き破る大きな物を作りたいという芸術家としての自分の内面からほとばしる衝動で動いたことが始まりのようです。求められて造ったものではないという意外性。ガラス張りの天井は世界的な建築家である丹下健三氏の設計ということでしたから、太陽の塔のために大きな穴を開けなればならないという設計変更は難しい問題でもあったはず。最終的には丹下氏の理解も得られて太陽の塔が造られ、あの万博の唯一のレガシーとして今も残っているところがすごいことです。
当時の万博においても予算のことはあったでしょうが、高度経済成長下、まあいいじゃないかという風潮だったのでしょう。総入場者数6,400万人、私の父も万博に行きました。今でもたまに思い出すことがありますが、父が万博から帰ってくる日の昼間、自宅の玄関のドアの向こうに青空が広がっていたこと。不思議と、あの青空の青を鮮明に思い出すことがあります。子どもながらにも、この国はもっと発展して行くだろうという希望に満ちていたのだと思います。日本人特有の働きすぎという問題は抱えていましたが、国全体としては活気に満ちていましたね。