ムンク展 叫び

こんにちは、千葉県市川市の社会保険労務士 渡辺 巖(いわお)です。 

 

昨日、上野の東京都美術館で開催されていた「ムンク展」に行ってきました。最終日ということもあり、ものすごい人。入場するまでに1時間掛かりました。101点の作品の中で、やはり圧巻だったのは「叫び」。彼の日記には次のように書かれているようです。

 

「私は2人の友人と歩道を歩いていた。太陽は沈みかけていた。突然、空が血の赤色に変わった。私は立ち止まり、酷い疲れを感じて柵に寄り掛かった。それは炎の舌と血とが青黒いフィヨルドと町並みに被さるようであった。友人は歩き続けたが、私はそこに立ち尽くしたまま不安に震え、戦っていた。そして私は、自然を貫く果てしない叫びを聴いた。」

 

「叫び」にもいくつかの作品があるようですが、今回展示されていたものは、印刷物で見るものと違い、鮮やかなオレンジ色が印象的でした。これが本物の「叫び」。不安を覚える色彩・構図。あまりの混雑に、「叫び」の前は一人ずつ左から右に歩いて通り過ぎながら見なければならず、それにも長蛇の列。「叫び」から2m位離れた正面に、鑑賞コーナーが設けられ、そこからは歩かずに鑑賞できるのですが、ここも結構の人だかりでした。

 

ムンクの言葉が展示室のあちらこちらの壁に書かれているのですが、日本の岡本太郎を彷彿するようなものも。「叫び」をはじめ、本物の発するパワーに圧倒されました。